桜廻る





振り返ってみると、少しだけ八重の顔が見える。





「寒いですよね?味噌汁できたので入って下さい」


「はい!ありがとうございます。もう少しなので、終わったら行きます!」


「はーい!」





少し、動かす手を早めた。


そして、洗った物をギュッときつく絞り……雅は中に入ったのだった。