桜廻る





「嫌です!足でまといになるかもしれませんけど……っ!」


「足でまといだから、ここに残れ」





頭が真っ白になった。





(どうして……⁉)





ここまではっきり言われるとは思ってもいなかった。


雅は……唇を噛む。




──土方は、雅を突き放したのだ。





「分かってくれ、雅……」





土方はそのまま……部屋を出た。


涙しか出なかった。