「新政府軍の奴が、外で局長を待っている」 カラッと襖を開きながら、斎藤は冷静な声でそう告げた。 「何だ、それ……」 土方が思わず、小さく声を出す。 雅が土方の着物の裾を、ぎゅっと握った。 そんな中、近藤は目を瞑って何かを考えていた。 「名前だって、別の物を名乗っていたはずだ。……どうしてだ」 土方が悔しさに顔を歪める。 ……そうなのだ。 土方も近藤も、名前を変え、隊名まで変えて、何もかもを徹底して新政府軍に見付からないようにしていたのだ。 「今も外で待っている。どうする」