桜廻る





斎藤は、扉のある場所へ歩み寄った。


鳴り止まないドンドン!という音。


手が自然と刀に向かう。





「はい」





斎藤は静かに、扉の向こうにいる人へ問いかけた。





「いるなら今すぐ開けろ」





ドクンと、斎藤の心臓が高鳴る。


しかしすぐ落ち着きを取り戻し……扉を開けた。


そこにいたのは、上から下まで黒い服を身に付けた一人の男。


後ろにはその人と同じ格好をした男達が、ずらりとたくさん並んでいる。