── ─── ──── 流山に到着したのは、四月に入ってからの事だった。 雅達はとある建物の中に入り、身を潜めた。 緊張感が漂う。 「お前はここにいていいのか」 不意に、斎藤が雅にそう聞いてきた。 「え……?」 「危険だらけのこの場所に、お前はいていいのか?」 雅は思わず息をのむ。 しかしすぐに、言葉を選んで答えた。 「私は、ここにいます」