「何度血を吐いたと思ってる?こっちにはもうお前の面倒を見る余裕がない」 「自分の事は自分でやります!それに、刀は握れませんけど皆の盾にはなれます!労咳なんかで死ぬより、戦って死ぬ方が……!」 「総司!」 土方の怒声に、沖田はやっと言葉を止めた。 いつもよりも厳しい視線を受け、唇を噛む。 「お前が今やるべき事は、病を治す事だ。それに新選組は、お前の力なしじゃ戦力が弱まる。だから、早く治して戻ってこい」 「でも……」 「分かってくれ、総司」 土方の視線を受け、沖田は視線をさまよわせた。