“死ね”といつもは言われているのに、 今度は、“生きろ”。 さらに頭が混乱する。 土方はさらに雅に近寄り、まだ切っている途中の野菜を見つめる。 「俺にも手伝わせてくれ」 「あ……。はいっ」 雅は、冷蔵庫とか電子レンジとか、ガスコンロとか、使い方が分からない土方に、一つ一つ教えてあげた。 土方は不思議そうな顔をしていたが、理解するのが早かった。 「……土方さん」 「ん?何だ」