桜廻る





「恋文とか山ほどもらっててよぉ、それの半分俺によこせって感じだよな」


「バカかお前は」





永倉が原田の背中を軽く叩く。





「いてぇっ!新八、何でいつも叩くんだ!」


「お前がろくでもねぇこと言うからだ。ていうか別に痛くないだろ!」





……漫才みたいだ。


ぎゃーぎゃーと言い合っている二人を見て、雅は思わず笑ってしまった。


原田たちはやっと落ち着きを取り戻し、さっき言った事に言葉を繋ぐ。





「……だからな。俺が言いてぇのは……その、副長は恋文が来ても全部断ってたし、島原に行っても誰も相手にしてなかったんだって事だ」


「そう、なんですか?」