桜廻る





「ん?」




雅の指さす方向には、やはりお化け。


なぜかこっちに近付いてくる。


……そして、雅の視界は真っ暗になった。





「じっとしてろ」





土方が、雅を守るように抱きしめる。


一方お化けは、土方に近付いて驚かそうとしていた。


しかし……。









「……すまんが出口はどこだ」







びっくりしたのは、土方ではなくお化け。


お化けは拍子抜けし、その後土方と雅を出口まで案内した。