桜廻る





「……どうしよっか、桜川。ここにいる男達、みんな欲求不満らしいのよね?その相手でもしてもらっちゃう?」





クスクス笑いながら、杏奈はちらりと男がいる方を見る。





「ま、何なら、私の気が済むまで、あんたを殴ってもいいんだけど?」





強く雅は唇を噛む。


ドクンと、心臓が高鳴った。





「あらあら、まさか震えてる?さっきまでの強気な態度はどこに行ったの?」


「そんな事ない……」


「無理しないで、誰か助けでも呼んだら?
……まぁ、あんたを助けてくれるような人なんかいないかもね?」





ふと、一人の人物が、雅の頭に浮かぶ。





(土方さん……)





“お前ならその山を乗り越えられる”

“生きろ”

“頑張れ”

“お前は強くなった”