その時、ピピーッと笛の音が鳴った。 ……休憩が終わったらしい。 「絶対に行くなよ!桜川!」 何度も念を押される雅。 走り去っていく永瀬を見送る。 (行くなって言われても……。何で、行っちゃダメなの?) 雅の頭の中に、疑問符が大量に浮かぶ。 (でも、ここまで来て、帰るわけにはいかないし……。永瀬君には、悪いけど……) 雅はそのまま、体育倉庫への歩みを進めた。