よく見てみると 右足には 真っ白な包帯が綾に巻きついていた―― 「…親の人に迎えに来てもらえる?」 『両親は、帰りが遅いんで…』 先生は 新しく煙草に火をつけて 深く考えた 「さて、水野の登下校をどうすっか…」 「俺が送る」 ――ぇ!!! 綾は 目を大きく開いて 拓斗の方に振り向いた 「そーだな。水野、送ってもらいな★」 口をイってして おもしろそうに綾のことを見ながら笑う 先生 だが綾は 少し不安が胸にあった――