自分の居場所は自分で作れ。


オーランドは自らに言い聞かせると、一度まぶたを閉じる。


そして、再度それを開いた時には、誰に対してでもなく、にこりと笑った。


(ムリにでも笑ってれば、なんとかなるもんや!)


すぐふさいでしまいそうな心を自分で鼓舞し、オーランドは一歩踏み出す。


彼のブーツについている装飾のチェーンが、ちゃら、と軽い音を立てた。