「なあ太一、今日は清良と二人でいたいんちゃうんか?」 「え?いいよ、こいつはいっつも一緒にいるもん。 オーランドさん、明日には帰らなきゃなんでしょ?」 こいつ、だって。 まるきり子供だった太一も大人になったものだ。 まりあも、瑛も、みんな着実に大人になって、確実に人生を歩んでいる。 時間が止まってしまったようなのは、自分ひとりだけ。