「あいつが白魔法師を憎んでこんなことをするなら、私にも責任がある。
彼の怒りを受ける、義務がある」
真剣な表情でランスロットは言う。
ああ、もう。だからね。
「義務とか責任とか、正義とか悪とか、そんなのどうだっていいの!
誰だって生き残って幸せにならなきゃ、この世に産まれてきた意味がないでしょ!?」
オーランド、とコートニーは金髪の悪魔を呼ぶ。
「悪魔どうしの戦いに、おじさんは邪魔よ。引っ込んでて」
「な……っ」
「カート!まず私たちが相手をするわ!
彼らに手を出すのは、そのあとにしなさい!」
コートニーが叫ぶと、金髪の悪魔がカートに向かって駆ける。
するとすぐ、巨大化した黒豹の爪が、彼に振り下ろされた。
「出たわね、猫パンチ!」
悪魔はその爪を両手で受け止める。
そして、それを力任せに前足からはがした。
──ぐわうぅぅ。
一瞬ひるんだ黒豹の鼻に、悪魔は飛び乗る。
しかし、前足で彼を払いのけようとする黒豹の動きで、右へ左へと揺さぶられた悪魔は、ぐらりと体制を崩した。
そこを、カートが狙う。
「眠ってくれ!」
杖を突きだすと、その先から黒いいかづちが悪魔に向かって吐き出される。
「だめっ!」
コートニーはとっさに防御魔法を使い、オーランドの前に壁を作った。



