天使の歌


近くの瓦礫に座って、セティは溜め息を ついた。

(……解ってた、だろう?)

自嘲気味に笑う。

何度そう言い聞かせた事か。

出会って数日しか経っていない女に、振り払われた。

それだけの事じゃないか。

(……それなのに。)

どうして こんなにも……胸が痛い……?

その時。

「……誰だっ!!」

気配を感じて、セティは鋭く声を上げながら、立ち上がった。