これは、神力なのだろう。

ネスティが、死ぬ間際に、神霊(みたま)達に言葉を託したんだ。

<確かに、あいつ等は君の事を狙ってる。でも、君は何にも悪くない。悪いのは全部、あいつ等なんだ。>

ネスティの声は、何処迄も優しい。

<だから、自分を責めないで。僕が足止めを したから、すぐにあいつ等が君を見付けだす事は無いと思う。……君を護れて、良かった。>

ネスティが笑ったのが解る。

キュティは涙を ぽろぽろ零しながら、微笑んだ。

<最期に……1つだけ言いたい事が在る。>