「……っ……。」

キュティは、その声を聴き取ろうと、必死に意識を集中する。

やがて、懐かしい声が、頭の中に響いた。

<……これを君が聴いているのなら、僕は もう この世に居ないんだね……。>

「ネスティ!」

優しい その声を聞いて、安心したのか、キュティの頬を涙が伝った。

<キュティ、聴いて?君の所為で皆 死んだんだって言ったけど、あれは嘘だよ。>

キュティは黙って、ネスティの声に耳を傾ける。