天使の歌


「…………?」

音が耳に入って来る。

明るく、優しい旋律。

「……これ、は?」

「これ聴いてれば、何も聴こえないでしょ?」

その言葉に、少年の瞳が僅かに揺れた。

「…………っ。」

少年の顔が、苦しげに歪む。

そして彼は、その表情のまま、薄く微笑んだ。

「……本当だ……何も……聴こえない……。」

その笑顔が、とても とても苦しそうで。

キュティの胸が、ぎゅうっと締め付けられた。

(……やっぱり。)

この人も、私と同じなんだ。