それから、約半月。

キュティ達4人は、天界で暮らした。

もし、樹がセティの言葉を聞き入れ、無理矢理にでもキュティを人界へ連れて行っていたなら。

キュティもセティも。

苦しむ事は無かった。

皆、戦いは もう、終わったと思っていた。

しかし、まだ終焉は、訪れていなかった。

「……見付けた……。」

1人の男が呟く。

飢えた獣のような目を して――。