天使の歌


「セティ?」

「……キュティ……正直 言うとさ、離れたくない。このまま君を、俺の物に してしまいたい……。」

「!!」

セティの言葉に、心臓が大きく跳ねた。

「……我儘だよな……解ってる。」

セティは、自嘲気味に笑った。

「セティ。」

今度は、キュティが彼を抱き締め返す。

がっしりしていると思い込んでいたセティの躰は、思っていたより細かった。

「私、天界に残るよ。もう、貴方と一緒に居られなきゃ、生きられない。」

「はあ?何 言ってんだよ。お前は人界に……っん。」

抗議するセティの唇を、キュティは再び塞ぐ。

密着した胸から、セティの早い心音が聞こえて来た。

「……何す……うっ……。」

「もう!」

またしても耳迄 赤く染めたセティを、キュティは真っ直ぐに見つめた。

「つべこべ言わないで!次そんな事 言ったら、またキスするからね!」

「キス魔かよっ!!」

口に手を当てながら、セティは叫んだ。

明らかに動揺している。

(ほんとに、可愛いな。)

キュティが くすりと笑った その時。

「……あのぅ……。」

躊躇いがちに、声が掛けられた。