天使の歌


「……もう……苦しまなくて済む……?」

セティの言葉を、ゆっくりと繰り返し。

キュティは、彼の胸を叩いた。

「?」

「セティ!!逃げないでよ!!」

キュティの瞳から、涙が溢れる。

「一緒に頑張ろうよ!!私が居るから!!」

「何を言ったって無駄だ。あいつは これ以上 頑張れない。」

「セティ!!セティってばぁ!!返事しなさいよ!!」

キュティは叫び続ける。

「世界を滅ぼして、何に なるの!?私に生きてって言ったのは貴方じゃない!!なのに、私が生きる世界を滅ぼすの!?」

「…………。」

セティは、黙ってキュティを見つめ、哀しそうに笑った。

「ああ……拒絶するんだ……。」

「…………?」

涙に濡れた瞳で、キュティはセティを見つめた。

「やっぱり、お前が好きなのは……“あいつ”なんだな……。」

そう言い、セティは目を瞑る。

「え……セティ……?」

キュティが呟いた瞬間。

びきっと、何かが切れるような音が した。