「……………」

私は、怒りオーラを出した。

「………二人は付き合うの?」

藍が聞いてきた。はぁぁ…と私は溜め息を出した。

「付き合わないよ」

「はっ?でも、さっきキスしてただろ」

風真君がビックリした顔で言ってきた。

「あれは、私の口の横にしただけ。口は触れてない」

「じゃあ、何で抱きしめられてたの?優花も嫌がってなかったし」

藍が口早に聞いてくる。

「だって、抱きしめられるの慣れてるし。雪…」

私が、雪斗にいつも抱きしめられてるって言おうとしたら、雪斗が私の口を押さえた。

「いやぁー。もう暗いし、帰ろうか。ね…優花」

「まぁ、良いけど…」

雪斗が焦って言った。何で焦るの?

「てか、優花ちゃん顔赤いよ?」

直樹君が、テンション低めに私に言ってきた。

「うーん。何でかな?朝起きた時から頭がガンガンするんだよね」

「それ、風邪じゃないの?」

蓮さんが気づいたように私に聞いてきた。

「そうかもしれません…。一応、八度以上あったら、明日休みますね…」

「了解した」

会長がOKと言うサインをした。

「じゃあ、帰ろう。もう、本当に暗い」

要君が空を見上げる。

「そういえば、3日後ゴールデンウイークだ」

私が気づいたように言う。

「確かに。でも、ゴールデンウイークは、生徒会委員だけで、出掛けないとダメだよ」

雪斗が私の頭を撫でながら言う。

「そうなの?じゃあ、体調良くしとかないと」

「それが良いよ」

「じゃあ……、もう帰るね。さようなら」

「「「また、明日」」」

皆が私にちゃんと挨拶をしてくれた。私は、雪斗の制服をちょこっと掴んだ。

「雪斗…一緒に帰ろう……」

「うっ……うん。全然良いよ」

「ありがとう……」

私、もしかして本当に熱あるかも。翔の時は忘れてたのに……。

「うん。じゃあ、行こ」

「分かった…」

私達二人は、ちょっと明るい夜道を歩いた。

「翔良い人だった?」

「うん。良い人だったよ…」

「てか、本当にビックリした。優花と翔がキス本当にしたのかって思ってた」

「私も、されるって思ってちょっと怖かった。けど、翔が、嫌われる事は進んでしないよって言った」

「そうなんだ。でも、翔って本当に優花の事が好きなんだね」

「なんで?」

「翔が優花の事を抱きしめてた間、ずっと泣きそうになってた」

「そうなの?」

「うん。あぁ、本当に優花が好きなんだなって遠くから見てて思った」

「って、人の恥ずかしい所を覗くって、生徒会委員皆、酷いね…」

「ごめん」

「雪斗は嘘つこうとしたし」

「ごめん……」

「それ、に……」

私は、途中でバランスを崩して転んだ。でも私が転んだ拍子に…雪斗が私の下に倒れた。

「ぃった。優花…大丈夫?」

「ぅう、頭痛い……」

「大丈夫?!」

雪斗が私の事をお姫様抱っこをして、私の家まで走ってくれた。

「…………ッ」

私は、頭の痛さにヤられてた。

「優花、家の鍵は?」

「こ…れ……」

「ありがとう。入っても大丈夫?」

「う……ん。大丈夫……」

ガチャっと、雪斗が、片手で私を支えて片手で鍵を開けてくれた。鍵を開けて、雪斗はすぐに私の部屋に入って、私をベットに寝かせてくれた。

「優花…大丈夫?」

「う……ん。ありが……とう」

「熱測ろうか…。えっと、体温計は…」

「そこの救急箱……に入ってる」

「あぁ、これか。……はい」

「ありがとう…」

私は、Yシャツのボタンを外した。

「えっ…ちょっ、ゆっ、優花?!」

「ぇっ…。何……?」

「ボタ……ボタン何外してんの!?」

「体温計……入れないと測れ…無いじゃ…ん」

「あぁ、そっか。じゃなくて、僕一応男!!」

「そうだっ…た。全…部外せば…良いん…でしょう?」

「ちがっ、違う。その逆だってばっ!!!!」

雪斗が顔をタコみたいに真っ赤にしてた。

「何か……雪斗の方が顔赤いよ……。雪斗の方が熱……あるんじゃない?」

私は、ハイハイで雪斗に近づく。