ツンデレ彼女

恵梨香が彼の手を取ると、その彼は立たせてくれた。




顔を見たが名前は分からない。顔は普通にカッコイイっぽいし優しい人というのは分かった。




「大丈夫?ごめんね、ケータイ見ながら走ってたら前にいるの見えなくてさ…」




「大丈夫。」




恵梨香はそう言いながら、スカートの埃をパンパンとはらった。




「じゃぁ、俺急いでるんだ、ごめんね」




彼は嵐のように走り去っていった。




「誰だったんだろう…」




フッと横を見ると生徒手帳が落ちているのが目に入った。




それを拾ってみると自分のではなく、さっきの彼の物だと分かった。




「白崎…ルイ?」




恵梨香は彼の物であろう生徒手帳を、ポケットに入れた。




―翌日―




授業の後の休憩中、恵梨香はいつものように奈緒子と話をしていた。




そこに、友達から呼ばれていると言われ教室を出た。




すると、そこには昨日突進してきたあの彼の姿が目に入った。




彼は恵梨香の姿を見付けると、近くに駆け寄ってきた。