私はもう少し先生のぬくもりを感じていたかったけど、抱き合うのをやめた。 もしも他の生徒に見られていたら大変だから。 私たちは花火がよく見える場所に座って、誰からも見えないように恋人つなぎをした。 「先生はいつから私のことを?」 「ぶっちゃけ一目ぼれ」 「一目ぼれですか!?」 「…きっとまりあちゃんは覚えてないだろうから、教えてあげる」 「…?」 愛おしそうに過去を振り返る先生。 先生は静かに話し始めた。 それは 先生が13歳。 私が5歳の頃の話。