二人があたしに隠れて何を話していたのか気になった。


けれど


二人はそれぞれがぎこちなく視線を彷徨わせていて


あたしが見ても視線をそっけなく逸らす。




益々気になって二人を眺めると―――


二人は不自然なほどの仕草であたしから視線を逸らす。


な、何なんだよ!!!


気になるし!


でも





時には知らない方がいいことも



あるんだ。





本当は



あたしは忘れちゃってただけで昨日―――みんなを






傷つけた。






戒と響輔はそのことを怒るどころか―――





ずっと心配してくれてただけなんだね。






このときのあたし






そのことに全然気づかなくて






ごめんね。