青春部はじめました



それから毎日放課後はバレーをし、いよいよ当日…。


「おー、結構盛り上がってんなー」


「そうだね~」


早速試合を始めてるバレーチーム。


それを俺と柚希は少し離れた所で見ていた。


「それにしても、また今年もバレーするとは思わなかった…」


去年の痛い思い出が意外とトラウマになってるからな…。


「しかも、私と空くんが同じチームなんてね!
びっくりだよね!」


こっちを向いてにっこりと笑う。


あぁ、そうだな。


ホントびっくりだよ。


まさかA組とD組が合同でペアになるとは…。


「真理奈ちゃん、大丈夫かな…」


「気になるなら見てくれば?」


「う、うん…」


……?


「ゆ…」


「あ、柚希ちゃん、空くん…!」


「真理奈ちゃん!?」


柚希が探すまでもなく、真理奈が自分からこっちに来てくれた。


「真理奈、大丈夫か?」


「はい、たくさん練習したんで、どんな球が来ても大抵のものは受け止められると思います!



「あ、いや…それもだけど、チームは大丈夫?」


って最初聞いたつもりだったんだけど…。


言い方が悪かったな。


「あっ、チームですね…!
えっと…授業で何度かチーム対抗戦をしたんですけど、なかなか私の所にボールが来なくて…」


「あんまり馴染めてない?」


「はい…ごめんなさい…」


「い、いや、真理奈が謝ることじゃないよ!」


「そ、そうだよ!
今日活躍するかもしれないし!」


「だといいんですけどね…」


苦笑いをする真理奈。


んー…。


「真理奈…」


「はい…?」


真理奈の頭にポンッと手を乗せる。


「無理しなくていいから。
自分のペースでいけばいいよ」


笑って頭を撫でた。


「……っ!
は、はい…」


顔を赤くして返事をした真理奈は、次が出番だからと、クラスに戻っていった。



「…空くん、いいこと言うね」


「そうか?」


俺でもあれは、ちょっとくさいかなって思ったんだけど…。


「ふふふ♪」


何故か柚希はご機嫌だった。