青春部はじめました



ということで、練習仕切り直し。


大地くんは、はしっこでゲームをしててもらうことになった。


ホント、何のために連れて来られたのやら…。


「じゃ、もう一度いくよ~」


声をかけて柚希がボールを上げる。


「はい」


それを綾音さんが受け止って哉斗くんにパスを出す。


そして風花ときて…。


上手く続いていた時に、ボールが俺と真理奈の間の方に来ていた。


「「あっ…!」」


気づいた時には俺と真理奈はボールに向かって走り出していた。


まぁ、だからなんだけど…。


見事にお互いぶつかり合った。


「うわっ!」


「キャッ!」


ドシーンと大きな音を立てて倒れこむ。


「いっつ…」


真理奈とぶつかったところが微妙にズキッと痛んだ。


「うっ…」


俺の下で小さく声をあげ、ゆっくりと目を開く真理奈。


すると一気に顔が赤くなっていった。


どうしたんだろうと、名前を呼んでみる。


真理奈は小さく震える手で俺の服の裾を握った。


あっ、やっぱり真理奈って困ったら服の裾を握む癖があるのかもな…。


そんなことを思っていると、後ろから「きゃぁぁ!」と言う声が聞こえた。


「柚希さん、空くんが真理奈ちゃんを襲っています!」


「えっ!?」


襲ってるって…。


「これは警察に通報だな」


いやいや、待て!


確かに俺が押し倒した様な形になってるけど、これは事故だ!


「ま、真理奈、ごめん…!
怪我してない!?」


バッと急いで退ける。


起き上がる真理奈は、まだ顔を赤くさせたまま


「いえ、大丈夫です…」


と小さく答えた。


まぁ、あんな格好になってたら恥ずかしくて顔も赤くなるよな…。


俺も初めてあんな格好になって少し恥ずかしい…。