それで俺は安心する。


心配しては、

横を見て安心する。


そんなことを繰り返しているうちに

空にあった太陽は沈み、

空に星が見えてきた。



窓の外は暗闇に包まれ、

見渡す限りの黒い世界が広がっていた。


果てしなく続く黒は

どこまでも終わることなく、

広がっているかのように見えた。



そんな大きな世界に生きている

こんなに小さな自分……。



なんでこんなことを考えてしまうのだろう………?


ユイと出会ってから、

夜になると

いつも思ってしまう……。



ユイと出会うまで、

気付かなかったこと………


自分がこんなにも

小さくて弱いということ………




守りたいものができるまで、

自分が弱いということに気付けない……。


守ろうとすることができるまで、

自分のことを見つめることができない……。



大切な人を守りたい………


そう思うから、

自分の弱さが知れる………


自分が大切な人を守ってやるんだ………


そう思うから、

自分の弱さを見つめることができる………