ドアの前に立つと、
隙間からホワイトクリームの
香りが流れて来て、鼻をくすぐった。


『ただいま』
「おかえり」

ちょっと低くてハスキーな声。
台所に立つ彼の後姿が
こちらを振り返る。


あー、やっぱり彼が大好きだ。
非国民と呼ばれようが、
売春婦だろうが、
もうどうでもいい。

私は本当に彼が好きだ。
私はこの道を選んだ。
それのどこが悪い?
それでいいんだ。
私たちは白なんだから。