『リカルドは…』


聞いていいのだろうか?
触れてはいけないことかもしれない。
否、聞くのが恐いだけなのかもしれない。


「うん…」

『キリシタンじゃ、ないよね?』
「信じはするけど、
キリスト教徒じゃないよ」

即答だった。


「でも、もしボクがキリスト教徒だったら、
キミはどうしてた?」


『どう、って…』

「君もキリシタンが嫌い?」


好きか嫌いかなんて…


『好きでも嫌いでもないよ?
キリスト教のこと、
あんまりよく知らないもん』


リカルドがキリシタンだったら、
どうしただろうと考えてみた。

私はきっと毛嫌いするよりも先に、
彼がどんなものを信じているのか、
と興味を持っただろう。