腕時計の針は5時5分と10分の
間を指していた。


すぐにでもお母さんが帰って
来るかもしれない!

私は慌てて合鍵でドアを開けた。
まるで泥棒にでもなったような気分。


私はまず、
お風呂に水を入れて
その間に自分の部屋で荷物をまとめた。
そのために一度帰ることにした。

タンスや机の中を漁って、
とにかくバッグに詰め込んだ。
当分は帰らないつもりということだ。


ぬるま湯を浴びて、
何か食べ物が必要なことを
思い出したので、
冷蔵庫を漁ってバッグに詰め込んだ。


時計が時を刻む音が
キッチン中に響く。
手が微かに震える。