「そろそろ帰ろう」

『うん』

「今日もボクの所に来る?」

『うん。
あ、でも、一度家に戻るよ』

急に思い立って、
一度家に帰ることにした。


2人並んで自転車を引いて、
人気が少ないほうの道を歩いて行く。


デデンホーホー、デデンホーホー

どこかで鳩が鳴いている。
昔からこの鳴き声を聞くと
何となく虚しい気持ちになる気が
してならなかった。

そういえば、
セミはいつの間にか鳴かなくなったな…



『じゃあ、また後でね』

小さなお菓子屋さんがある
曲がり角まで来ると、
私たちは別れた。
そこから歩いて10分程で家に着く。