元々、そんなにベラベラ喋る人
ではないリカルドだけど、
今日は特に口数が少ない。


『イタリアでは、私も嫌われるかな?』

彼は何か恐ろしいことでも耳に
したとでもいうような目で、
私をチラリと見て少し考えた。


「どうだろうな…
そういう人もいるだろうな。

でも、少なくともボクの家族は
むやみに人を嫌うような人達じゃないよ」


喜ぶべきことのはずなのに、
彼の言葉に少し胸がズキリと痛んだ。
私の家族の彼への態度を思うと、
罪悪感で胸がいっぱいになる。