すごくうれしい。

助けに来てくれて。

俺の女だっていってくれて。

大事な姫だっていってくれて。


でもね?
だめなんだよ。


瑠璃にそんなこと言ったら…


「アハハハハハ!俺の女?
大事な姫?こいつが?
あんたらバカじゃないの!?」



ほらね。
この子には逆効果なんだよ。


「あんたたち、こいつの
過去をしってんの?
こいつはねぇ……。」


「やめてっ!!!!」


瑠璃の言葉を続けさせないように
思わず叫んだ。


そんな私を見て、
瑠璃はニヤリと笑うと、
机の上にある、
鞄を持ち上げ、中をさぐる。


そして、中から
封筒を取り出した。



「ま……さか……。」