しかし、


「ねぇってばぁ!」


今回はしつこかった。

私はしぶしぶ後ろへと
体を向けて、
声の主をみた。


目に入ったのは、
噂にうといあたしでも
知ってる、クラスでも
人気のある女の子だった。


「なに?」


私は無表情のまま
声を発した。