夜が明けて、人通りも多くなってくる。
壁にもたれかかり体育座りしてる子供…
みんな、チラッと一瞬は見る。
が、そこまで…
そんな姿にだれも声をかけなかった。
手を差し伸べなかった。
子供が単に外で寝てるだけ、
あるいは悪いことをして家を追い出されたのか…
(ま、どっちにしろ関わらないのが正解)
(もぅ、こんな朝の忙しい時間に目障り)
心の声だけがして、みんな足早に去る。
彼にはもう「たすけて」 という声さえ絞り出せない。
頭を上げることさえできなかった。
うつろな目で…
通り過ぎる人たちの足元をじっと見つめるだけ。
彼に心を開く場所、
開いてくれる場所は最後までないまま…
気づいたらこっちにいた。
壁にもたれかかり体育座りしてる子供…
みんな、チラッと一瞬は見る。
が、そこまで…
そんな姿にだれも声をかけなかった。
手を差し伸べなかった。
子供が単に外で寝てるだけ、
あるいは悪いことをして家を追い出されたのか…
(ま、どっちにしろ関わらないのが正解)
(もぅ、こんな朝の忙しい時間に目障り)
心の声だけがして、みんな足早に去る。
彼にはもう「たすけて」 という声さえ絞り出せない。
頭を上げることさえできなかった。
うつろな目で…
通り過ぎる人たちの足元をじっと見つめるだけ。
彼に心を開く場所、
開いてくれる場所は最後までないまま…
気づいたらこっちにいた。


