携帯小説~誰かのための予言~

「これってさ、mayaの霊じゃない」


アサコの瞳が輝いた。


「だってさ、おかしいよ。mayaは存在しないのに、ハナの携帯からはmayaの小説が読める。それに、シュンスケ先輩のことも、ナオミ先輩のことも、普通じゃ考えられない事件だよ」


確かにアサコの言うとおりだ。

霊の仕業とでも考えるしかすっきりしない。


「やだ…怖いよ…」


ワカナの唇が紫色になっていた。


「それじゃあ、今まで私たち霊が書いた小説を読んでいたってこと?」


アサコは落ち着きを取り戻していた。

というより、好奇心がうずいているといったほうがいいかもしれない。



「今までだけじゃないよ。これからも…」



そう言うと、アサコは私の携帯を取り上げ、mayaの小説にアクセスした。