あとがきです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。



実はこの小説、4月19日から書き始めたんですが、しばらくして野いちご様からメールがありました。

野いちごでオススメとして紹介したいのですが、と。

願ってもないお話なので、喜んでOKしました。

ところがです。

そのときには全然完結が見えていなくて、こんな完結されてない話をオススメしてもらってよいものか…と散々悩みました。


30日からオススメとして掲載されるということだったので、とにかく必死こいてできるかぎり早く完結させようと思って書いたのです。

まるで突貫工事ですね…(汗)


で、その後、大賞の対象(ダジャレ?)となるのは200ページ以上と言うことを知り、再び突貫工事!

本来軸となる、山木トモのエピソードを書き、完全完結とさせていただきました。

そして無事エントリー。





さて、エピソードはこのくらいにしときまして、えー、この作品で取り上げたかったのは、無意識の罪でした。

黒いうわさが立つと人間誰しも、そこを避けようとするものです。

しかし黒いうわさが真実かどうかなかなか判断できません。



アサコは頭もよくて友達も多い陽のタイプ。

一方アユミは友達もいなくておとなしい陰のタイプ。


アサコにとってアユミは大勢のうちの一人に過ぎないのですが、アユミにとってアサコはすべてだったんです。

アサコをなくしてはもう学校にいられない、そのくらい強い思いがありました。

ところが、アサコはそんなこと気づくわけもなく。

無意識のうちに、アユミにとっての罪を犯してしまっていたんです。


さて、それが果たして罪か?と問われれば、NOかもしれません。

でも、NOと切り捨ててすむ問題でもないと私は思うのです。