携帯小説~誰かのための予言~

「でも、どうして、トモさんはこんな小説を書いたの」

そうだ、だっておかしい。

自分が転落死してしまうストーリーなんて普通は思いつかない。

「お姉ちゃんは、オカルトとか好きだったからありえなくはないけど」

「オカルト好き?」

「うん。あの頃もパソコンでいろいろ調べてたよ。呪いのやり方とか」



確かにインターネットで調べれば、呪いのやり方などいくらでも出てくるだろう。

それにしても、自分の死を小説に書くものだろうか…。

私は納得がいかない。



ブブブブ、ブブブブ…。


ミサの携帯が鳴る。

ミサはおどおどとした顔つきに変わる。

「あ、お母さん。わかったそのまま塾行くから、大丈夫だって」

携帯からは母親のののしるような罵声が漏れていた。

『あんたが死んだらよかったのに』

そう聞こえたような気がした。