携帯小説~誰かのための予言~

ラベンダーの効果はアサコにこそあったらしい。

さっきまでの思い悩んでいた表情が今は少しだけ晴れやかに感じられる。




「学校裏サイトって知ってる?」

唐突に切り出したアサコに押されるように私たちはうなずいた。



「山木トモは学校裏サイトでいろいろ中傷されていてね。ほんと、ひどかった。あることないこと。匿名で書き込めるのをいいことに、万引き、援交…ありとあらゆるひどいことを書き込まれてたの」



嵐はまったくやむ気配がない。

それどころか激しさが増しているようだ。



異様な光景だった。

暗がりの中アロマポットを囲む3人。



「だから、山木トモが自殺したのはそのせいだろうって誰もが思っていたの。当時私はトモと同じ中1だったけど同じクラスではなかった。だからトモとの接点はなかったのだけど、裏サイトに書き込むやつらが許せなかった」



アサコは目を閉じていた。

ラベンダーの香りを確かめているようにも見えた。