携帯小説~誰かのための予言~

私とワカナでアサコをはさむように両脇から支え、アサコの家まで向かった。

アサコの家は駅の向こう側の住宅街の中にある。

一戸建てが順序良く並ぶ住宅街。

美しい街並みであることは、日の落ちたこの時間帯でも想像できる。



途中、学校らしき建物の横を通った。


「ここ、学校?」

「うん、中学校」


灰色のコンクリートの建物がそびえている。

アサコは毎日自分が卒業した中学校の前を通って高校まで通学しているらしい。


私とワカナはこの中学校をしげしげと見つめていたが、アサコはわき目もふらずまっすぐ前だけを見つめている。

その様子が少しだけ気になった。