1時間、ずっとニヤニヤしているともう帰る時間になった。


もう帰るのか。


もう少し彼と一緒に居たいと思いながらも急いで帰りの準備をした。


『先生、さようなら』


教室を出て自分の家の車へと向かった。


「宮崎」


名前を呼ばれ咄嗟に後ろを振り向くとそこには聖斗が居た。


自分でも大きな音で心臓が動いていることがしっかりと分かる。