「果世!おはよー!」 親友の菱田果世(ひしだかよ)。 幼稚園から一緒にいる。 黒髪ストレートの美人さん。 大人っぽい顔立ちで、私と同い年には見えない。 それくらい可愛い自慢の親友。 「すごい勢いで車から降りてきたね?」 果世は苦笑いを浮かべながら私を見た。 「いや、だってさ───…!」 「果世ちゃん、はじめまして」