「ちょっと、なによもう!」 私が帰ったとたん、楽しそうにクラッカーを鳴らさないでよー! びっくりするよ!! にこにこしたままのお母さんを、少しだけにらむ。 「あら、自分のお誕生日を忘れてたの?」 私のにらみは効かず、きょとん、とした顔で首をかしげるお母さん。 うっ……。 娘であるわたしが言うのも変だけど、かわいい。