「うん、もちろん。時間もないし、早く行った方がいいんじゃない?」 ……そりゃあ、言われなくとも! すぐに向かいます!! 「……ありがとうございます!」 一言お礼だけ言って、私はまた階段を下り始めた。 皐さん、だっけ。 なんだか、掴み所がない人だなぁ……。 とにかく、体育館裏へ向かわなきゃ! そして、体育館裏へ着くと……。 「来てくれて、ありがとうございます」 ……っ!! 聞こえた声に、私の足が止まる。