「へ……っ!?」


……浮かない顔、してるのかな?


まあ思い当たらないこともないんだけど。



「そっか、分かった!藍河さんといっしょじゃないからね?」


ひらめいた、と言わんばかりに瞳をクリッと動かす果世。



……冬哉、か。


結局ゴールデンウィーク中に想いを伝えることが出来なかったな…



「……そうかも…」


コクンと頷く私に、果世が驚いた表情を見せる。



「ゆ、侑梨が素直……!」

「ちょっ、何そ」

「豊橋!聞いてるのか!?」