今朝はトーストやスープ、サラダといった洋食が並んだ。


朝食を食べ終えたあとは、どこか出掛けることになった。


そういえば昨日は冬哉が寝てしまって、未遂に終わっていた。



「お車はよろしいですか?」


坂井の申し出には冬哉が答えた。



「はい。今日は普通のデートがしたいんで」


「ありがとうございます」とお礼を言って微笑んだ冬哉。


ほんとに猫被ると人当たりよすぎだな。



………普通のデート、かぁ。


なんか嬉しいな。



ゴールデンウィークは、まだまだこれからだ───…


私は自然と胸を躍らせた。