「た、食べます!」 これって間接キスにならない…? 私は、たぶん真っ赤であろう顔を隠したい気持ちでクレープを食べた。 「よかったな、クレープ食えて」 冬哉は優しく笑う。 間接キスのことなんて、全然気にしてないって感じ。 ……ほんとズルい。 それだけじゃない。 今日、初めて冬哉に“ドキドキ”してしまった。 この甘い笑顔や優しい言葉に。 よく分からないこの気持ち…… “好きになるなんてありえない”って思ってたのに……?