タイミング悪く、晴は上半身裸で、髪型をイケメン仕様にしてる最中だった。





「わ、わ、若い男の裸体……」





二次元以外で見たの初めてだよ!





「お前はどこのオバサンだよ……っていうか、見んな!」


「あ、ご、ごめん!」





晴が急いでカフェのシャツを羽織ったことに気が付いて、やっと目線を逸らした。



更にギュッと目までつむっていると、今見た晴の裸の背中の残像が瞼の裏に浮かぶ。




あ、あたしってばどんな変態なの??




でも、晴って細いと思ってたけど、見えた背中には意外と筋肉が付いてて、背筋がくっきり浮かび上がってて……



……あれ?



私ってば、晴の裸に動揺してて流しちゃってたけど、あれはなんだったんだろう?


残像に違和感を感じて、目を開けて、晴を振り向いた。





「ねぇ、晴それって…?」





そのまま、晴の方に歩いて行って、晴のカフェ制服のシャツをおもむろに掴んだ。





「ちょ、お前!何する……!?」


「いいから!素肌見せて!」


「はぁ?」





慌てる晴を無視して、すでに制服のズボンに入れられていたシャツの裾を引っ張り出して、バッとめくり上げた。

あたしの目の前で、晴の背中が露(あらわ)になった。